歯周病はなぜ怖い?6 (中等度歯周炎)

 今回は軽度歯周炎からさらに進行してしまった中等度歯周炎です。

歯の根の3分の2ほどの深さまで歯周組織が破壊されている状態です。
歯周ポケットは6ミリほどに。
歯周組織が破壊され歯がぐらぐら揺れ始めます。
ただ軽度の揺れだと本人は気がつかないこともあります。
ゆっくりと壊れていくのが歯周炎の特徴ですがすでに歯を失っていたり噛む力が強い場合は早く進むこともあります。
力を受け止める歯根膜も壊れているので最後一気に進行が早まることがあるからです。
ときどき歯ぐきが腫れて膿んだりもしてきます。
しばらくすると腫れもおさまりますが早期の治療が必要です。

まずは徹底的に歯石や奥深くにたまったプラークなどを取り除きます。
また揺れている歯を固定しかみ合わせを治したりして噛む力をコントロールすることが重要です。
また歯の本数が少ない場合は力を分散させるため入れ歯なども考える必要もあります。
いずれにしろ長期で困難な治療になるので歯科医と患者さんで二人三脚での治療が必要となります。
2018年10月12日